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先日初訪問したシアトル市の図書館ですが、HPに、100万ドルの寄付が集まったというニュースが載っていました。
シアトル公立図書館の来年度の予算は、財政難により、8.5%カットされることになっているようです。図書館は、スタッフの人件費、図書の購入、施設の維持管理費、本の搬送を含めた物流費、様々なプログラム提供などなど、運営には多くの費用がかかります。
そのため、8.5%の予算カットはかなりの痛手です。
アメリカの不況については、失業率が10%近くで、先週もニュースでこの失業率が通常の数字(5%程度)に戻るのにはあと4~5年かかるだろうと言われていました。
また、アメリカに来てすぐ、ワシントン州のIDを作るために免許証センターへ行った時も、センターの入口に、「予算の大幅カットにより、サービス提供可能日が減りましたので、ご理解願います。」という一文とともに、休日一覧が張り出されており、ワシントン州の自治体の窮状を感じていました。
図書館でも、ここ数年の予算削減に対し、人件費の削減、職員研修費用の削減、休館日の増加、図書購入費の削減、ペーパーレス化の徹底、延滞料金の増額※などを進めてきたようですが、来年度の予算削減は、「史上最大の財政危機」だったようです。
そして、ここがアメリカの面白いところだと思うのですが、図書館の運営をサポートしている財団:Seattle Public Library Foundationに、匿名で、「コミュニティ(市民)から50万ドルの寄付が集まれば、50万ドルを寄付する」という申し出があったそうです。
そこで、9月から、年末の達成を目指して、「Help Us Make $1million」(100万ドルを達成するために助けてください)というキャンペーンを行っていたようです。(知らなかった…)
10日付で、4,438人以上から675,600ドルの寄付があり、目標を達成し、匿名寄付者から50万ドルを受け取ることになったそうです。
図書館は、コミュニティの財産だと思うのですが、まさにコミュニティによって支えられているのだなぁと感じるニュースでした。
※アメリカの図書館では、延滞すると罰金を支払う義務が生じます。シアトル市立図書館の場合、1日延滞するごとに25セントが科せられます。延滞料金が$15を超えると図書館カードの利用が止められます。さらに、延滞料金の未払いを繰り返したりすると、クレジットカード会社にレポートされます。クレジット社会のアメリカでは、クレジットレコードが悪くなると、生活に支障が出るので大問題なのです。
2010/12/13 図書館 Trackback() Comment(0)
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