シアトル（正確にはSeaTac）での生活を友人向けに綴っています。

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2024/05/19

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Picassoの世界で酔う

アメリカの移民局から、グリーンカードなどの申請書を受理したという連絡を受けた13日（6日に同時に送った日本への荷物は12日に届いたと連絡があったんですけど・・・）、私は再びダウンタウンに行っていました。

シアトル美術館（Seattle Art Museum、通称SAM)で17日まで開催されているピカソ展を見るためです。因みに、左の写真はHammering Manというシアトル美術館のシンボル彫刻です。ある意味ランドマークですね。ハンマーを持った手が上下に動きます。

以前、第1木曜日にシアトルではアートイベントが行われるということを書きましたが、その一環なのか、第1木曜日には、シアトル美術館の年間メンバーシップを10%オフで購入できます。
年間メンバーシップは夫婦だと二人で$80なのですが、$72になります。
しかも、キャンペーンだか何だかで、今月の第1木曜日に購入すると通常12か月有効なのが、13か月有効になり、来年に予定されているゴーギャン展も見ることができると聞き、私達も購入していたのでした。因みに、ピカソ展だけでも$24かかるので、メンバーシップを購入した方が得なのです。

お目当てのピカソ展は、アメリカ北西部では史上最大規模の展覧会らしく、連日多くの人で賑わっていました。混みすぎると、絵をじっくり見ることができないという配慮からなのか、タイムチケットという整理券を予約しないと、入場することができません。

メンバーシップを持っていると、オンラインで予約できるのですが、最終週の事前チケットは、さすがにすぐになくなってしまい、当日券を入手しないと入れないことになってしまいました・・・

しかし、私は暇人なので、美術館の開館時間に行くことが可能です。
Jの出勤にくっついてダウンタウンまで行き、お気に入りのカフェで時間を潰し、15分前に美術館の前に行ってみると・・・・長蛇の列が！！

並ぶことの嫌いなアメリカ人、そんなに朝一で来る人はいないだろうと高をくくっていたのですが、大間違いです。ちょっとショック。

大人しく列の最後につきましたが、私の後にも続々と人が並びます。でも、美術館の人が誘導するわけでもないので、割り込む人もいて、後ろにいたおばあちゃんが、「Cheater!! Cheater!!」と叫んでいました。
美術館に入ると、一般列とメンバーシップ列に分かれて並びますが、メンバーシップ列も凄い人。
因みに、左の写真の上にある車も、展示物の一つです。
30分程待って、18時からのタイムチケット2枚を入手することができました。

18時前にJと待ち合わせをして、再び美術館へ。ロビーではジャズのミニコンサートが開かれ、カフェで購入したグラスワインを片手に聞いてる人もいっぱい。コンサートも心惹かれましたが、18:20までに入場しないと、チケットは無効になるので、急いでギャラリーへ。

無料のオーディオガイドを受け取り、順番に見て回りました。12部屋にわたって延々とピカソです。年代順に展示されていますが、後半は、ピカソを取り巻く女性とピカソに与えた影響というテーマになっていました。部屋毎に、最初の奥さん、愛人（Marie-Therese Walter、Dora Maar、Francoise Gilot）、二人目の奥さんがモデルとなった絵が、それぞれまとめられており、圧巻です。

私はピカソの絵の大ファンではないし、実はあまりよく知りませんでした。
マドリードでゲルニカを見て、感じるところがあったので、この展覧会を見たかったのですが、何というか、ピカソの人生と内面が、絵を通して自分の中に奔流のように流れ込んでくるような感覚に捉われて、途中で酔ったような気分になりました。天才、という言葉では表現しつくせないような何かがあったように思います。

2011/01/17 イベント Trackback() Comment(1)

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